農業のついての格言を調べてみたら雑草について以下のようなものがありました。
「田んぼの草は水をもって制し、畑の草は火をもって制す」
「下農は草を作り、中農は米を作り、上農は土を作り、特上農は人を作る」
「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草を取り、下農は草を見ても草を取らず」
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それほどに、厄介なのが雑草です。無農薬栽培での一番の課題なのです。
我家の田んぼでは田んぼを無農薬・有機質肥料による栽培に切り替えた初年度には必ずといっていいほど、ホソバヒメミソハギが大量に生えます。背丈は稲ほどあり、見ると圧倒されてしまいますが、稲の生育にそれほど大きな影響を及ぼしていないように見えます。この手の、発芽に酸素を必要とする「湿生雑草」は無農薬・有機質肥料による栽培では冬季湛水することにより、抑制することが出来ます。 |
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注)冬季湛水:稲刈り後、米ぬかなどの有機物を散布し、冬中、水を溜めておくこと。
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理由は土にあります。化成肥料施用田の土は硬くボソボソした感じです。有機質肥料と冬季湛水を繰り返している田んぼでは表土5cm〜10cmがトロトロ層と呼ばれる液状の土で覆われます。イトミミズが排出する微細な土壌なのです。このトロトロ層による「光」「酸素」の遮断効果と液状性が強いことによる雑草の根を活着させない活着阻害効果により、ホソバヒメミソハギのような湿生雑草を抑制しやすいのです。現に、我家の冬季湛水注)をしたトロトロ層の発達している田んぼでは湿生雑草は非常に少ないです。
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| 化成肥料施用田の土 有機質肥料・冬季湛水田の土 |
| 現在、我家の田んぼで抑制の課題になっているのはコナギという「水生雑草」です。水生雑草は発芽に酸素を必要としない為、トロトロ層による酸素遮断効果は期待できません。コナギは多種性で、かつ稲の栄養となるチッソをガンガン吸収する性質があります。背丈こそ、地面にへばりつくように低いのですが、稲がコナギに囲まれると、稲の生育が止まり、葉色が黄化しチッソ切れの様相を呈してきます。それは悲惨なものです。そこで我家で現在活躍しているのがエンジン動力式除草機です。田植えをしてから、除草機を押す適期があり、2回ほど押します。除草機による除草では発芽した雑草を水面に浮かび上がらせたり土中に埋没させたりして除草します。ほとんどの種類の雑草を気にならないくらいまで除草することが出来るので、冬季湛水ができない田んぼでは「湿生雑草」「水生雑草」どちらも、この除草機が頼りです。 |
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しかし、もしかしたら人間が嫌やがるほど、稲達は雑草 を嫌っていないかもしれません。雑草と戦うのではなく、雑草とよりよい共生ができないかと思う今日この頃です。 |