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【実験②】コクゾウ虫の生存比較 ― 無農薬米 vs 発芽玄米(一般米)
■ なぜコクゾウ虫を使ったのか
「我が家のお米が本当に安心できるものか」を確かめたい——そう思ったのが、この実験を始めたきっかけです。
コクゾウ虫はお米を主食とする虫で、夏場になるとどこからともなくお米の袋に入り込む、いわば“お米好きの代表”です。
この虫が長く生き続けられるお米こそ、人にとっても自然で安全なお米なのではないか。
そんな発想から、コクゾウ虫を使った生存比較実験を行いました。
■ 実験の経過
▪ 実験開始:2006年7月16日
我が家で収穫した無農薬玄米(コシヒカリ)と、市販の発芽玄米をそれぞれの容器に入れ、
そこへコクゾウ虫を50匹ずつ投入しました。
容器には空気穴をいくつか開け、室温で静置して観察を開始しました。
▪ 観察日:2006年8月6日
約3週間後、虫の様子を観察しました。
結果は驚くものでした。
- 無農薬玄米の容器:コクゾウ虫たちは活発に動き回り、元気なまま生存していました。
- 市販の発芽玄米の容器:すべての虫が死滅していました。
行動の差は明らかで、見た目にも違いが一目で分かる結果でした。


■ 考察
この結果の原因は特定できませんが、次のような要因が考えられます。
- 発芽や保存の過程で使用される薬品処理の影響
- 一般米に残留する農薬成分の可能性
- 含水率や環境条件など、虫の生育に関わる要因の違い
本来なら一般玄米との比較が望ましかったのですが、
当時は近隣のスーパーで一般玄米が販売されておらず、やむなく発芽玄米を使用しました。
■ まとめ
このコクゾウ虫の生存比較は、科学的な分析というよりも、自然栽培米と市販米の違いを体感的に示す観察実験です。
それでも結果は象徴的でした。
「虫も生きられるお米」こそ、人にとっても自然で安心できるお米。
この実験を通して、無農薬米が持つ本来の生命力と清らかさを感じていただければ幸いです。
