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無農薬栽培のはじまり ― 雑草に学んだ一年目の田んぼ

無農薬栽培のはじまり ― 雑草に学んだ一年目の田んぼ

無農薬栽培を始めた最初の年は、「除草剤を使わなければ田んぼはどうなるのか」を確かめるところからのスタートでした。
我が家の田んぼでは、無農薬・有機質肥料による栽培に切り替えた初年度、例年のように稲が育つと思っていたのも束の間、ホソバヒメミソハギが一面に繁茂しました。背丈は稲と同じほどに伸び、田んぼを見渡すと、その勢いに圧倒されるほどでした。

当時の私は、草を目の前にして何もできず、ただ立ち尽くすばかり。
農業について調べてみると、雑草に関する古い格言がいくつか残っていました。

「田んぼの草は水をもって制し、畑の草は火をもって制す」
「下農は草を作り、中農は米を作り、上農は土を作り、特上農は人を作る」
「上農は草を見ずして草をとり、中農は草を見て草を取り、下農は草を見ても草を取らず」

なるほど、私はまさに下農でした。
草を見て圧巻され、何も手を打てなかったのです。
この経験が、私の「無農薬栽培とは何か」を考える最初の一歩になりました。

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