畑のミミズ もすごいです
畑のミミズ と言えば、イトミミズというより、庭や畑にいる大きなミミズを想像すると思います。この畑のミミズも畑を肥やしています。
ミミズが飛び出してくる畑
我が家の畑は不耕起(耕さない)畑です。野菜の種や苗は必要なところにスジを付けて蒔いたり、穴を掘って定植します。畑全体を耕起はしていません。不耕起にすると、土中環境が保たれる為、ミミズたちの天国になります。右の写真を見てください。畑を歩いたり、土の表面を叩くと、驚いたミミズが飛び出してきます。これが我が家の畑です。
天然の肥料を作り出すミミズ
ここに興味深い実験結果があります。
ポットにミミズを入れて大麦を育ててみた結果です。
左から、
1.化成肥料
2.無肥料
3.枯れ草
4.枯れ草+ミミズ2匹
5.枯れ草+ミミズ4匹
6.枯れ草+ミミズ8匹
収量は1.化成肥料のものが一番多かったのですが、ミミズが多くなるほど、背丈伸び、収量が多くなったという結果です。
<愛媛大農学部による実験>
ミミズには、作物を育てるのにうれしい、以下のような働きがあります。
①食べて、有機物を分解する
②糞をして、それが天然の肥料になる。
③粘液(尿)を出して、肥料になり、殺菌作用もある。
④動き回り、土の中に穴をあけ、耕す。
⑤死亡して、即効性肥料になる。
ミミズの糞
写真のように、ミミズの糞は、団子がたくさん集合したような団粒構造になっています。
窒素、リン、カリなど植物の生育に必要な物質が豊富に含まれているため、 黄金の土と呼ばれ、天然の肥料になります。
さらに、多様なアミノ酸やセルラーゼ、ホスホターゼなどの酵素、ジベラリン、オーキシンなどの植物生長促進物質も含まれます。
ミミズの尿
ミミズの体の表面は粘液が分泌していて、いつもヌルヌルしており、ミミズの尿です。
粘液の主成分はアンモニアなので、窒素肥料になります。
他にも、微量酵素が含まれているので、ミミズの穴には、さまざまな微生物が増殖し、作物が育ちやすい土になります。
この粘液には、殺菌力や薬効があり、ミミズのいる畑では病気が出にくいといわれています。