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私の今までの無農薬米作りの人生の中で、最強難度雑草はクログワイです。葉っぱがなく、茎が土中から一本伸びただけの姿です。

しかし、田んぼ一面に生育範囲が広がったクログワイを退治するのは並大抵にことではありません。根塊(球根のようなもの)から地下茎で拡がっていきます。春の水田に目立ち始めてから除草機を押しても、土中数十センチの深さにある根塊を完全に駆除できません。

クログワイの弱点を調べ、根塊は冬の寒さと乾燥に弱いということがわかりました。信州伊那谷は冬、-10℃以下に厳冬の地です。冬の間に耕起を繰り返し、土中の根塊を地表に繰り返し露出させることで、死滅させることができるのではと考えました。

11月にまず最初の冬期耕起をしました。

次に1ヶ月後の12月に耕起しました。耕起してみると、土の中に隠れていた雑草は生き続けていました。寒気にさらすことにより、成長後の雑草の駆除への効果は期待出来ます。

寒気にさらされた雑草は枯れていました。

春、田植え前に田んぼを見ると、萎びたクログワイの根塊、水面で芽を出しながら浮かんでいる根塊が頻繁に見受けられました。
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クログワイのほかにコナギも繁茂して、稲の生育が止まり、もはや、稲が雑草に負けているのがわかります。
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昨年の同じ田んぼの同じ場所です。クログワイ、コナギが減少し、除草機で除草できる程度に勢力が弱まっていました。