四代100年、受け継がれる土と情熱

四代100年、受け継がれる土と情熱

「なぜ、泥まみれになってまで無農薬にこだわるのか」 その答えは、中西家の100年にわたる歩みの中にあります。 一代目が土を拓き、二代目が礎を築き、三代目が繋いだこの田んぼ。 私、四代目・小牧久幸が背負っているのは、単なる農地ではなく、先代たちが命を懸けて守ってきた「家族の誇り」です。

【一代目:中西の興り、牛と共に拓いた原点】

一代目は作男として懸命に働き、やがて分家して「中西」を興しました。 当時は今のような便利な機械など一切ありません。 専業農家として、米や麦、そして養蚕で家族の生計を立てていました。 唯一の頼れる労働力は、共に暮らした「牛」。 一歩一歩、牛と呼吸を合わせながら土を耕したのが、私たち中西家の原点です。

中列左端が三代目
中列左端が一代目

【二代目:機械化の幕開け、手作業へのこだわり】

私のおじいさんにあたる二代目は、幼心に「こわい」という記憶が残るほど、農業に厳しい人でした。 この時代、ようやく耕運機という機械が登場し、農業の機械化が幕を開けました。 それでも、田植えや稲刈りは依然として過酷な手作業の連続。 近所の農家同士で助け合い、手を取り合いながら、一株ずつ丁寧に稲を植え、刈り取っていた姿が今も目に浮かびます。

牛を引く、二代目

【三代目:兼業の時代、家族で守る百姓の形】

三代目の父の代になり、トラクターや田植え機、コンバインが揃いました。 勤めに出ながらの兼業農家として、家族だけで百姓をやっていける時代へと変わったのです。 父が揃えてくれた機械たちは、私の代になっても20年以上の長きにわたり、現役で力強く私を支え続けてくれました。

農作業の合間に一休みする米農家中西の家族(左端が三代目)
左端が三代目

【四代目:伝統を次世代へ、無農薬への挑戦と進化】

そして今、四代目の私・小牧久幸がこのバトンを受け取りました。

実は、中西家でもかつては除草剤を使用していました。しかし、私の代で大きな決断をしました。それは、あえて最も困難と言われる「無農薬栽培」へと舵を切ることでした。

周囲からは「無理だ」「苦労するだけだ」と言われましたが、私の胸にあったのは**『どうせやるなら、誰もが避ける難しいものに挑戦しよう』という挑戦スピリット**です。

先代たちが100年かけて守り、磨き上げてきたこの土を、さらに価値あるものとして次世代へ繋ぎたい。その一心で、私は今日も泥にまみれて草を引きます。

近年、長年支えてくれた古い機械たちを整理し、新たな機械へと更新する決断をしたのも、この挑戦を次の100年も続けていくという私の覚悟の証です。 伝統を尊びながらも、飽くなき挑戦心を胸に、混じり気のない本物のお米をお届けします。

無農薬米の田んぼで機械除草を行う米農家中西の四代目小牧久幸

歴史の重みが詰まったお米を、一度食べてみませんか?