年度別の栽培方法まとめ|米農家中西の全記録

【2022〜2025年の栽培方針】
この期間は 都合により作付けを縮小し、
減農薬コシヒカリ・白毛もち米を栽培していました。
無農薬・無肥料栽培は 2026 年より再開いたします。
詳しくは → 「お知らせ:2022〜2025年の栽培方針と2026年の無農薬栽培再開について」をご覧ください。
2021年の栽培方法
| 圃場 | 耕起作業 | 耕起時期 | 冬期湛水 | 肥料散布 | 肥料散布時期 | 農薬散布 | 除草作業 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A/B/F | 深耕起 | 6回(10月-3月) | 無肥料 | 中耕除草機 | |||
| C/E | 深耕起 | 2020/秋, 2021/春 | 発酵鶏糞 | 2021/春 | 中耕除草機 | ||
| D | 深耕起 | 2020/秋, 2021/春 | 発酵鶏糞 | 2021/春 | 初期除草剤1回 | 除草不要 |
圃場A/B/Fは無肥料・無農薬の自然栽培で、冬期6回の深耕起により地力向上とクログワイ対策を実施。圃場C/Eは発酵鶏糞による有機的土づくりで、Dは初期除草剤1回のみの減農薬管理。
■ 圃場A/B/F:自然栽培米(無肥料 × 無農薬)
- 肥料・農薬を一切使用しない自然栽培(無農薬米)。
- 冬期に6回の深耕起(10月〜3月)を実施し、乾土効果で地力向上。
- 乾土効果によりアンモニア態窒素が増加し、土が持つ窒素資源を活用。
- 複数回の深耕起により、難防除雑草クログワイの塊茎を寒さと乾燥で死滅を期待する方法。
- 除草は中耕除草機のみ、除草剤は完全不使用。
■ 圃場C/E:無農薬米、発酵鶏糞により、有機的土づくり
- 化学肥料に頼らない有機的土づくりを優先。
- 春に元肥として、150kg/10アールの発酵鶏糞を散布(2021年春)。未熟鶏糞は土中微生物により完熟化。
- 【作業フロー】秋耕起 → 春に発酵鶏糞 → 春再耕起 → 土中で微生物発酵 → 養分化。
- 圃場群C:初期除草剤1回のみの減農薬管理(以後除草不要)。
- 圃場群B:農薬不使用、中耕除草機で無農薬管理。
■ 圃場D:除草剤を一回のみ使った減農薬米栽培。発酵鶏糞により、有機的土づくり
- 化学肥料に頼らない有機的土づくりを優先。
- 春に元肥として、150kg/10アールの発酵鶏糞を散布(2021年春)。未熟鶏糞は土中微生物により完熟化。
- 【作業フロー】秋耕起 → 春に発酵鶏糞 → 春再耕起 → 土中で微生物発酵 → 養分化。
- 初期除草剤1回のみの減農薬管理(以後除草不要)。
※ 発酵鶏糞は未熟でも土中微生物により分解が進み、植物が吸収できる窒素・有機物へ変換されます。 散布後の再耕起と水管理(湛水・乾田)は分解を促す重要な工程です。
データ要約:
- 対象年度:2021
- 対象圃場:A/B/F(自然栽培)、C/E(無農薬×発酵鶏糞)、C(減農薬×発酵鶏糞)
- 主な作業:深耕起/発酵鶏糞散布(2021春)/中耕除草機/初期除草剤(Dのみ)
2020年の栽培方法
| 圃場 | 耕起作業 | 耕起時期 | 冬期湛水 | 肥料散布 | 肥料散布時期 | 農薬散布 | 除草作業 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A/B/F | 深耕起 | 6回(10月-3月) | 無肥料 | 中耕除草機 | |||
| C/E | 深耕起 | 2019/秋, 2020/春 | 発酵鶏糞 | 2020/春 | 中耕除草機 | ||
| D | 深耕起 | 2019/秋, 2020/春 | 発酵鶏糞 | 2020/春 | 初期除草剤1回 | 除草不要 |
圃場A/B/Fは無肥料・無農薬の自然栽培で、冬期6回の深耕起により地力向上とクログワイ対策を実施。圃場C/Eは発酵鶏糞による有機的土づくりで、Dは初期除草剤1回のみの減農薬管理。
■ 圃場A/B/F:自然栽培米(無肥料 × 無農薬)
- 肥料・農薬を一切使用しない自然栽培(無農薬米)。
- 冬期に6回の深耕起(10月〜3月)を実施し、乾土効果で地力向上。
- 乾土効果によりアンモニア態窒素が増加し、土が持つ窒素資源を活用。
- 複数回の深耕起により、難防除雑草クログワイの塊茎を寒さと乾燥で死滅を期待する方法。
- 除草は中耕除草機のみ、除草剤は完全不使用。
■ 圃場C/E:無農薬米、発酵鶏糞により、有機的土づくり
- 化学肥料に頼らない有機的土づくりを優先。
- 春に元肥として、150kg/10アールの発酵鶏糞を散布(2020年春)。未熟鶏糞は土中微生物により完熟化。
- 【作業フロー】秋耕起 → 春に発酵鶏糞 → 春再耕起 → 土中で微生物発酵 → 養分化。
- 圃場群C:初期除草剤1回のみの減農薬管理(以後除草不要)。
- 圃場群B:農薬不使用、中耕除草機で無農薬管理。
■ 圃場D:除草剤を一回のみ使った減農薬米栽培。発酵鶏糞により、有機的土づくり
- 化学肥料に頼らない有機的土づくりを優先。
- 春に元肥として、150kg/10アールの発酵鶏糞を散布(2021年春)。未熟鶏糞は土中微生物により完熟化。
- 【作業フロー】秋耕起 → 春に発酵鶏糞 → 春再耕起 → 土中で微生物発酵 → 養分化。
- 初期除草剤1回のみの減農薬管理(以後除草不要)。
※ 発酵鶏糞は未熟でも土中微生物により分解が進み、植物が吸収できる窒素・有機物へ変換されます。 散布後の再耕起と水管理(湛水・乾田)は分解を促す重要な工程です。
データ要約:
- 対象年度:2020
- 対象圃場:A/B/F(自然栽培)、C/E(無農薬×発酵鶏糞)、C(減農薬×発酵鶏糞)
- 主な作業:深耕起/発酵鶏糞散布(2020春)/中耕除草機/初期除草剤(Dのみ)
2019年の栽培方法
| 圃場 | 耕起作業 | 耕起時期 | 冬期湛水 | 肥料散布 | 肥料散布時期 | 農薬散布 | 除草作業 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A/B/F | 深耕起 | 6回(10月-3月) | 無肥料 | 中耕除草機 | |||
| C/E | 深耕起 | 2018/秋, 2019/春 | 発酵鶏糞 | 2019/春 | 中耕除草機 | ||
| D | 深耕起 | 2018/秋, 2019/春 | 発酵鶏糞 | 2019/春 | 初期除草剤1回 | 除草不要 |
圃場A/B/Fは無肥料・無農薬の自然栽培で、冬期6回の深耕起により地力向上とクログワイ対策を実施。圃場C/Eは発酵鶏糞による有機的土づくりで、Dは初期除草剤1回のみの減農薬管理。
■ 圃場群A:自然栽培米(無肥料 × 無農薬)
- 肥料・農薬を一切使用しない自然栽培(無農薬米)。
- 冬期に6回の深耕起(10月〜3月)を実施し、乾土効果で地力向上。
- 乾土効果によりアンモニア態窒素が増加し、土が持つ窒素資源を活用。
- 複数回の深耕起により、難防除雑草クログワイの塊茎を寒さと乾燥で死滅を期待する方法。
- 除草は中耕除草機のみ、除草剤は完全不使用。
■ 圃場群B・C:無農薬米 / 減農薬米 と 有機的土づくり
- 化学肥料に頼らない有機的土づくりを優先。
- 春に元肥として、150kg/10アールの発酵鶏糞を散布(2019年春)。未熟鶏糞は土中微生物により完熟化。
- 【作業フロー】秋耕起 → 春に発酵鶏糞 → 春再耕起 → 土中で微生物発酵 → 養分化。
- 圃場群C:初期除草剤1回のみの減農薬管理(以後除草不要)。
- 圃場群B:農薬不使用、中耕除草機で無農薬管理。
※ 発酵鶏糞は未熟でも土中微生物により分解が進み、植物が吸収できる窒素・有機物へ変換されます。 散布後の再耕起と水管理(湛水・乾田)は分解を促す重要な工程です。
データ要約:
- 対象年度:2019
- 対象圃場:A(自然栽培)、B(無農薬×発酵鶏糞)、C(減農薬×発酵鶏糞)
- 主な作業:深耕起/発酵鶏糞散布(2019春)/中耕除草機/初期除草剤(Cのみ)
2018年の栽培方法
| 圃場 | 耕起作業 | 耕起時期 | 冬期湛水 | 肥料散布 | 肥料散布時期 | 農薬散布 | 除草作業 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A/B/F | 深耕起 | 6回(10月-3月) | 無肥料 | 中耕除草機 | |||
| C/E | 深耕起 | 2017/秋, 2018/春 | くず大豆 | 2017/春 | 中耕除草機 | ||
| D | 休耕田 |
圃場A/B/Fでは無肥料の自然栽培で、乾土効果とクログワイ対策の為、冬期に複数回耕起と除草管理を行いました。圃場C/Eは、2017年秋に、有機肥料(くず大豆)を150kg/10アール散布した無農薬栽培です。
■ 圃場群A:自然栽培米(無肥料 × 無農薬)
- 肥料・農薬を一切使用しない自然栽培(無農薬米)。
- 冬期に6回の深耕起(10月〜3月)を実施し、乾土効果で地力向上。
- 乾土効果によりアンモニア態窒素が増加し、土が持つ窒素資源を活用。
- 複数回の深耕起により、難防除雑草クログワイの塊茎を寒さと乾燥で死滅を期待する方法。
- 除草は中耕除草機のみ、除草剤は完全不使用。
■ 圃場群B:無農薬米と有機的土づくり
- 化学肥料に頼らない有機的土づくりを優先。
- 春に元肥として、150kg/10アールのくず米を散布(2018年春)。未熟鶏糞は土中微生物により完熟化。
- 【作業フロー】秋耕起 → 春に発酵鶏糞 → 春再耕起 → 土中で微生物発酵 → 養分化。
- 農薬不使用、中耕除草機で無農薬管理。
※ 発酵鶏糞は未熟でも土中微生物により分解が進み、植物が吸収できる窒素・有機物へ変換されます。 散布後の再耕起と水管理(湛水・乾田)は分解を促す重要な工程です。
データ要約:
- 対象年度:2018
- 対象圃場:A(自然栽培)、B(無農薬×発酵鶏糞)
- 主な作業:深耕起/発酵鶏糞散布(2018春)/中耕除草機
2017年の栽培方法
| 圃場 | 耕起作業 | 耕起時期 | 冬期代掻き/冬期湛水 | 肥料散布 | 肥料散布時期 | 農薬散布 | 除草作業 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A/B | - | - | 2016/12~ | 無肥料 | - | - | 中耕除草機 |
| F | - | - | 2016/12~ | 無肥料 | - | - | 中耕除草機 |
| C/D/E | - | - | 2016/12~ | 発酵鶏糞 | - | - | 中耕除草機 |
2016年に収穫後、冬期代掻きを行い、稲わらを土に漉き込んだ後、冬期湛水することで、微生物活性やイトミミズの増加による「トロトロ層」の厚化を狙いました。しかし実施の結果、トロトロ層は厚く形成されましたが、逆にクログワイなどの種を土中に漉き込み、クログワイやコナギなどの発芽に酸素を必要としない種が生き残る環境を整えてしまったと推測します。雑草管理の面で失敗でした。
2016年、当初は「稲わらを土中に漉き込み、冬期湛水を継続することで、微生物活動が活発化し、稲わらの分解が促進される」ことを期待していました。
分解された有機物はイトミミズのエサとなり、ミミズの糞である“トロトロ層”が厚く形成されることで、雑草発芽の抑制や田んぼの富栄養化による増収につながる、と仮説を立てて実行しました。
🔍 しかし、実際には以下の要因により雑草が増えたと推定されます。
① 稲わらの分解による土壌の「過剰還元化」
稲わらを土中に漉き込み、冬期湛水下で大量の有機物(稲わら)が急速に分解すると、
土壌は酸素不足となり強い還元状態になります。
この環境は、
- クログワイ
- オモダカ類
など、水田の難防除雑草が好む条件と一致します。
② クログワイの塊茎(地下球)が生き残りやすくなる
クログワイの塊茎は酸素が少ない環境に耐えるため、
冬期湛水 × 有機物分解の還元環境
が、むしろ 塊茎の越冬を助けた可能性 があります。
深耕や乾田化のように塊茎を死滅させる要因がなかったことも大きいです。
③ トロトロ層は形成されても、土中奥底から発芽に酸素を必要としないするクログワイは繁茂
イトミミズの活動は増え、トロトロ層が厚く形成されても、
- 土中にクログワイのこぼれ種を冬期代掻きにより土中に漉き込んでしまった。
- クログワイの発芽は二通り。こぼれ種からの発芽と前年形成された塊根からの発芽。
- 水分を含んだ土中はクログワイの種、塊根が生存するのに好条件。
④ 冬期湛水によって雑草の発芽スイッチが入りやすい状況だった
特にクログワイは、
- 晩秋〜初冬の湛水
- 春先の水温上昇
をきっかけに芽生えやすく、湛水状態がかえって発芽を助けた可能性があります。
🔎 結論:想定した“抑草メカニズム”よりも、“雑草の繁殖メカニズム”が上回った
当初の狙いであった
「発酵 → イトミミズ繁殖 → トロトロ層 → 雑草抑制」
という構図よりも、
現実には
「有機物分解 → 過剰還元 → 難雑草の越冬・発芽促進」
という作用が強く働き、クログワイなどの雑草が増加したと考えられます。
データ要約:
- 対象年度:2017
- 対象圃場:A/B/F(無肥料+冬期代掻き+冬期湛水) C/D/E(発酵鶏糞+冬期代掻き+冬期湛水)
- 主な作業:発酵鶏糞散布/冬期代掻き/冬期湛水/中耕除草機
2016年の栽培方法
| 圃場 | 耕起作業 | 耕起時期 | 冬期湛水 | 肥料散布 | 肥料散布時期 | 農薬散布 | 除草作業 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A/B | 代掻き | 2016/春 | 2015/11- | 無肥料 | 中耕除草機 | ||
| F | 代掻き | 2016/春 | 2015/11- | 発酵鶏糞 | 2015/11- | 中耕除草機 | |
| D | 発酵鶏糞 | 2015/11- | 中耕除草機 | ||||
| C/E | 2015/11- | 発酵鶏糞 | 2015/11- | 中耕除草機 |
圃場A/B:2015年度同様に、トロトロ層ができず、春に漏水が多かった為、代掻きを実施。
圃場F:収穫後に発酵鶏糞を散布し冬期湛水で土づくり。
圃場D:前年にクログワイが繁茂したため、冬期湛水をやめ一般的な無農薬栽培。
圃場C/E:厚いトロトロ層が形成されていたので不耕起栽培を採用。
圃場A/Bは、2015年に無肥料・冬期湛水で管理したもののトロトロ層が形成されず、春先に漏水が多かったです。今年度も無肥料で冬期湛水したところ、トロトロ層が出来ず、漏水を防ぐために代掻きを実施しました。
圃場Fは、前年収穫後に発酵鶏糞を散布し、そのまま冬期湛水を継続。有機物分解と土づくりを目的とした管理です。※発酵鶏糞は150kg/10アール
圃場Dは、前年にクログワイが激しく繁茂したため、冬期湛水は行わず、一般的な無農薬栽培管理を選択し、雑草対策を優先しました。
圃場C/Eは、冬期湛水により厚いトロトロ層が形成されていたため、不耕起栽培を採用しました。
※各圃場、中耕除草機で除草していますが、主な目的はクログワイの繁茂の勢いを物理的に弱める為です。
2015年の栽培方法
| 圃場 | 耕起作業 | 耕起時期 | 冬期湛水 | 肥料散布 | 肥料散布時期 | 農薬散布 | 除草作業 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A/B | 2014/11- | 無肥料 | 中耕除草機 | ||||
| D | 代掻き | 2015/春 | 2014/11- | 無肥料 | 中耕除草機 | ||
| C/E | 代掻き | 2015/春 | 2014/10- | 無肥料 | 中耕除草機 | ||
| F | 代掻き | 2015/春 | 2014/11- | 発酵鶏糞 | 2015/春 | 中耕除草機 |
圃場A/B:無肥料で、冬期湛水を実施し、不耕起で田植えしました。
圃場D:無肥料で、冬期湛水しました。クログワイの繁茂を遅らせる為、春に代掻きをしました。
圃場C/E:無肥料で、冬期湛水しました。クログワイの繁茂を遅らせる為、春に代掻きをしました。
圃場F:無肥料で、冬期湛水しました。収量を確保する為、春に発酵鶏糞を散布しました。
※発酵鶏糞は、150kg/10アール
圃場A/B:無肥料で、冬期湛水を実施し、不耕起で田植えしました。漏水が激しく、朝、水を入れても、夕方にはなくなっている状態で、水をかけ流した結果、顕著に生育が遅れました。⇒無肥料での冬期湛水はイトミミズなどの微生物の餌が無いので、活動が活発ではなく、トロトロ層が形成されず、水持ちが悪くなった可能性があります。
圃場D:無肥料で、冬期湛水しました。クログワイの繁茂を遅らせる為、春に代掻きをしました。代掻きを実施した為、顕著な漏水は無かったです。
圃場C/E:無肥料で、冬期湛水しました。クログワイの繁茂を遅らせる為、春に代掻きをしました。代掻きを実施した為、顕著な漏水は無かったです。
圃場F:無肥料で、冬期湛水しました。収量を確保する為、春に発酵鶏糞を散布しました。
その他の栽培方法
1)育苗は毎年プール育苗
2)2007年のみ、深水管理実施


