【e-みのり】無農薬・自然栽培米への考え方と実践|米農家中西

e-みのりとは ― 米農家中西の無農薬米
e-みのりは、特定の栽培技術や農法の名前ではありません。米農家中西が、長年にわたる試行錯誤と記録の積み重ねから得た知見をもとに形づくられた、米づくりの考え方そのものを指しています。
冬期湛水という過去の栽培方法
かつて当農家では、無農薬栽培の一環として冬期湛水に取り組みました。冬の間、水を張った田んぼの中で、土の変化、有機物の分解のされ方、微生物の動き、春以降の稲の反応を観察し続けてきました。
その過程では、うまくいったこともあれば、思うような結果が得られなかった年もあります。しかし、そうした経験を通して、水・土・空気・微生物の関係について多くの知見を得ることができました。
現在の栽培方法 ― 冬期耕起と乾土効果
冬期湛水で得られた知見を踏まえ、現在の栽培では以下を基本としています。
- 冬期複数回耕起
- 乾土効果の積極的な利用
土を乾かし、空気に触れさせ、再び耕起することで、土中の有機物は分解・再編され、微生物の働きが自然に引き出されていきます。
ここで重視しているのは、人が土をコントロールすることではなく、土が本来持っている変化の力を引き出す条件を整えることです。
無農薬・無肥料(自然栽培)での考え方
無農薬・無肥料栽培では、外部から何かを与えることよりも、圃場の中にすでにあるものを循環させることを大切にしています。冬期耕起と乾土効果によって、土中の環境が整理され、微生物相が自然に整い、稲が過剰な刺激を受けずに育つ環境が作られます。
その結果、施肥に頼らない安定した生育につながります。
無農薬・有機肥料栽培における位置づけ
条件によっては有機肥料を用いた栽培も行います。冬期に未熟な発酵鶏糞を散布し、耕起を行いますが、これは肥料として直接効かせることが目的ではありません。
冬期耕起によって空気を含ませ、微生物の活動を促し、土そのものを発酵させる工程です。この考え方の背景には、冬期湛水時代から観察してきた微生物の働きへの理解があります。
e-みのりという名前に込めた意味
e-みのりは、当サイト e-minori.net の名前の由来でもあります。
- e:記録し、公開し、検証していく姿勢
- みのり:土から生まれる実り
過去の栽培方法に固執するのではなく、記録と観察をもとに、常により良い形を探り続ける。その姿勢そのものを、e-みのりと呼んでいます。
e-みのりの栽培思想の流れ
過去:試行錯誤の段階
- 冬期湛水に取り組み、水・土・微生物の関係を観察
- 結果として「水を張ることよりも土中環境の変化が重要」と理解
現在:実践している方法
- 冬期複数回耕起、乾土効果の活用
- 空気と微生物の働きを引き出す土づくり
- 人が操作するのではなく、土が変化する条件を整える
考え方:e-みのりが示すもの
- 技術名ではなく、観察と記録を重ねる姿勢
- 土の力を引き出し、自然に稲が育つ環境をつくる思想
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