無農薬米づくり20年の農家が答える「よくある質問」

長野県伊那谷で20年以上、農薬や化学肥料に頼らない米づくりを続けてきた無農薬米農家の中西です。

「無農薬米と一般のお米は何が違うのか?」「玄米の農薬は本当に心配ないのか?」「なぜ無農薬米は価格が高いのか?」 自分で育て、直接お届けする農家だからこそ、こうしたお客様の切実な疑問に、綺麗ごとではない「現場の真実」でお答えしたいと考えています。

このページでは、20年の試行錯誤で培った知見をもとに、無農薬米の栽培方法から保存のコツ、安心・安全への考え方まで詳しくまとめました。

あなたが毎日食べるお米を、心から納得して選ぶための手助けになれば幸いです。

※農家全体の情報はトップページをご覧ください。

よくある質問|無農薬米の特徴

Q
無農薬栽培米とはどんな米ですか?
A

一般的には、栽培期間中に化学農薬や化学肥料を一切使わずに育てたお米を指します。当農家では、単に農薬を使わないだけでなく、長野県伊那市の豊かな南アルプスからの上流水や700mの高地の寒暖差の大きい気候、冬の厳しい寒さ、自然の営みを巧みに利用した有機肥料による栽培、お米の本来の味や風味を際立たせる自然栽培にこだわっています。20年以上この地で培った経験から、土本来の力を引き出した安心・安全なお米です。

Q
玄米は農薬が多いって本当?
A

一般的に、農薬は精米で削り落とされる「ヌカ」の部分に蓄積されやすいと言われています。しかし、中西のお米は栽培期間中に農薬を一切使用していません。そのため、最も栄養が豊富で農薬の心配がされやすい「ヌカ(玄米の部分)」も、丸ごと安心してお召し上がりいただけるのが最大の強みです。実際に私が行った[無農薬米と慣行米の『腐敗と発酵』の比較実験結果はこちら]からご覧いただけます。

Q
無農薬米のデメリットは?
A

大きく2点あります。一つは「保存」です。保管中も薬剤(くん蒸処理など)を一切使わないため、一般のお米より虫がつきやすく、保存に工夫が必要です。中西のお米は鮮度と虫からお米を守るため、基本的に主要商品のうるち米は籾保管です。その為、注文毎、都度の籾摺りなので、手間がかかる点です。もう一つは「価格」です。除草に膨大な時間と手間がかかる事と、有機肥料でさえも少なめにしたり、無肥料(自然)栽培により、お米の収量が少なく、どうしてもスーパーのお米より高価になります。ですが、その分、お米本来の味や風味と、何物にも代えがたい「安心」をお届けしています。

Q
オーガニック農業(有機農業)とはどんな農業ですか?
A

オーガニック米や有機米と名乗れるお米は有機JAS認証を受けたお米だけです。自然の循環を尊重し、化学的なものに頼らない農業です。当農家は有機JAS認証を受ける考えはありません。その代わり、田んぼ毎の毎年栽培作業や方法の記録を公開することで、リアルな栽培の様子を見て頂く事こそが、お客様にとって、必要だと考えているからです。当農家で行っているのは、この地が持つ水の清らかさと土の力と私の登山で培った自然に対する観察眼を信じ、20年以上にわたって「自然と共生」してきた歩みそのものです。ただの栽培方法ではなく、未来の子供たちに無農薬米農家になりたいと思ってもらえる活動だと考えています。

当農家の無農薬米に関する考え方は▶無農薬米とは?ページをご覧ください

よくある質問|栽培・農法のこだわり

Q
どんな種類のお米がありますか?
A

コシヒカリ、ササニシキ、古代米、白毛もち米など、複数の品種を栽培しています。
無農薬・自然栽培・減農薬栽培など、品種ごと・年ごとに栽培方法も異なり、それぞれ食味や特徴があります。

ササニシキは市場では少ないですが、市場に流通している品種です。

そこで当農家では、ササニシキの親品種であり、
食味は非常に近いものの、市場にはほとんど出回っていない
希少な在来品種「ササシグレ」を2026年から栽培・販売することにしました。

また「亀の尾」は、コシヒカリとササニシキ(ササシグレ)の
ちょうど中間的な特性を持つ品種です。
味や食感の好みによって選べる幅を広げたいという思いから、
2026年から栽培します。

▶︎ 現在販売中のお米は
**「我が家のお米ラインナップ(商品一覧)」**をご覧ください。
▶︎ 栽培方法の違いについては
**「年別の栽培記録と気象データ」**で詳しく公開しています。

Q
ササシグレとササニシキはどう違うのですか?
A

ササシグレはササニシキの親にあたる希少な在来品種です。どちらも粘りが少なく、あっさりとした食味が特徴ですが、ササシグレの方がより野性味があり、お米本来の甘みが強いのが特徴です。 詳しい食味や栽培のこだわりの違いについては、こちらの**「お米の比較ページ」**で詳しく解説しています。

Q
どのようにして無農薬で米を育てていますか?
A

長野県伊那谷の気候と田んぼの特性を活かし、農薬・除草剤・化学肥料を使わずに米づくりを行う無農薬米農家です。
無農薬で米を育てるために、もっとも重視しているのは「土づくり」と「自然の循環」です。

具体的には、稲が健全に育つ土壌環境を整えることを第一に考え、田んぼの微生物や生きものの働きを利用した栽培方法を行っています。特に冬の田んぼでの有機物の分解や発酵などの自然循環重視する事と、肥料散布を控えめにする事で、雑草や病害虫が一方的に増えにくい環境をつくっています。

また、農薬に頼らない分、圃場の観察を欠かさず、稲の状態や雑草の繁殖状況、天候の変化を日々見極めながら手作業による管理を続けています。
こうした積み重ねにより、安心して食べていただける無農薬米を農家直販でお届けしています。

無農薬米は手間も時間もかかりますが、「どんな農家が、どのように育てている米なのか」を大切に考え、誠実な米づくりを続けています。

▶詳しくは、無農薬無肥料栽培(自然栽培)までの歩みと現在の栽培方法をご覧ください

▶詳しくは、お米の栽培記録と気象データをご覧ください

Q
無農薬で米を作る工夫は?
A

一番の工夫は、農薬に頼らず「田んぼに住む微生物の働き」「どんな有機肥料を使うかと散布時期」「耕起の時期や回数」など、自然の営みを巧みに利用して、お米栽培の独自の方法を考え、実行することです。また、最も大変な除草機による作業は除草の最終ゴールとは考えず、自然の営みを巧みに利用した自然が自ら抑草してくれる方法を登山で培った観察眼で絶えず試行錯誤する姿勢で取り組んでいます。その取り組みが、稲が健やかに育つ環境を作ると考えています。

Q
なぜここまで栽培記録を公開しているのですか?
A

自然栽培や無農薬米の栽培方法は、「言葉」だけでは伝わりにくいからです。
気象条件、圃場の状態、作業内容を年ごとに記録し公開することで、
どんな環境で、どんな考えで育てているのかを正直に伝えたいと考えています。

▶︎ 年ごとの記録は
**「お米の栽培記録と気象データ一覧」**にまとめています。

Q
伊那の伝統品種「白毛もち米」の取り扱いはありますか?
A

はい、当園(米農家中西)では信州伝統野菜の「白毛もち米」を無農薬で大切に育てています。一般的なもち米よりも粘りとコシが強く、香りが非常に良いのが特徴です。収穫量が限られるため、詳細は[商品一覧ページ]をご覧ください。

よくある質問|品質・安全性について

Q
無農薬米・自然栽培米の安全性はどう考えていますか?
A

実際に当農家では、
・お米の腐敗比較実験
・コクゾウムシの生存比較実験
などを行い、その結果もすべて公開しています。
一部では「無農薬米は危険なのでは?」という声もありますが、
当農家では栽培記録の公開や圃場管理を通じて、
食べる方が判断できる情報をすべて開示しています。
▶︎ 詳しくは
**「お米の腐敗比較実験」**及び**「コクゾウ虫の生存比較実験」**をご覧ください。

よくある質問|保存・籾摺り・精米・出荷について

Q
うるち米(コシヒカリ・ササニシキ)は、どのように籾摺りしていますか?
A

うるち米は、籾の状態で保管し、ご注文をいただいてから籾摺り・精米を行っています。

これは、主力商品で回転が早く、
できるだけ新鮮な状態でお届けすることを優先しているためです。

Q
古代米は、うるち米と同じ管理方法ですか?
A

いいえ、古代米は管理方法を分けています

古代米は、少量でのご注文が多いため、

  • 籾の状態で保管
  • 籾袋単位で籾摺り
  • 手の空いた時間を見ながら、鮮度を保つために真空パック詰め
  • その後、低温の保冷庫で管理

という流れで調製しています。

これは、
少量出荷でも品質を落とさない

Q
白毛もち米は、どのように管理していますか?
A

白毛もち米については、販売時期によって管理方法を分けています

  • 正月までに売り切る予定の数量は、
     秋のうちに籾摺りを行い、その後は低温管理で保管・出荷しています。
  • **それ以外の数量(予約分など)**は、
     籾の状態で保管し、必要に応じて籾摺りを行います。

もち米は用途や販売時期がはっきりしているため、
この方法が品質と作業の両立に最適だと判断しています。

Q
送料や発送のタイミングはどうなっていますか?
A

送料はお届け地域・数量によって異なります。
発送は、通常は数日以内に発送しています。
自然条件や作業状況により前後する場合もありますが、その際は事前にご案内しています。

▶︎ 送料や発送についての詳細は
**ご利用ガイド(お買い物について)**のページをご確認ください。

よくある質問|価格・ご注文について

Q
無農薬米はなぜ通常のお米より高いのですか?
A

手間と根気のいる除草作業を一つの圃場で、2~3回やります。当農家では、絶えず無農薬・無肥料・自然の営みを巧み利用した栽培方法にチャレンジしています。試行錯誤の繰り返しで、手間と時間が掛かるからです。

20年以上、農薬や化学肥料に頼らず土本来の力を引き出す栽培を続けていますが、やはり天候や雑草の影響を受けやすく、安定した収穫を得るには、よく圃場を観察し、適期に除草することが一番強く影響し、必要となります。

よくある質問|無農薬米の販売方法(直販・通販・農家で受取り)

Q
どのようにお米を販売していますか?
A

私たちは「農家直販(産地直送)」という形にこだわり、自分たちの手で育てたお米を全国のお客様へ直接お届けしています。

単に販売するだけでなく、以下の3つの「農家直送ならではのこだわり」があります。

  • ご注文後の精米・発送: お米は精米した瞬間から酸化が始まります。中西では、収穫したうるち米を籾(もみ)のまま土蔵で低温保管し、ご注文をいただいてから精米して発送するため、常に「精米したて」の豊かな香りと味わいを楽しんでいただけます。
  • 責任の所在が明確: 生産から保管、精米、梱包、発送まで、すべての工程を私(農主)自身が最後まで自分自身で行います。外部の流通を通さないため、品質に妥協がありません。
  • 「顔が見える」安心感: 長野県伊那谷のどの田んぼで、どのような気候・土壌の元、どのように栽培したか、栽培記録や圃場の様子を公開し、納得して選んでいただける透明性の高い販売を大切にしています。
Q
農家直販とはどのような仕組みですか?
A

「農家直販」とは、お客様と私たち生産者が直接つながり、仲介業者を介さずにお米をお届けする仕組みです。これにより、収穫したばかりの新鮮な無農薬米をお手元にお届けできます。お客様は、農家直販という事に、安い価格で購入できるのではという期待もあると思います。当農家では、安心・安全な無農薬米や減農薬米を中間業者を通したお米よりも安価な価格で提供するよう心掛けています。

さらに、農家直販では栽培のこだわりや品質について直接説明できるため、お客様に「どのように育てたお米か」を知っていただけることも大きな特徴です。受注から配送まで、農主自身が対応します。品質や鮮度の面でも安心してお選びいただけます。

Q
顧客にとって、農家直販のメリットは何ですか?
A

生産者情報|栽培方法|新鮮なお米を農家から直送|適正価格|などのメリットがあります。

詳しくは、農家直販という選択をご覧ください↗

Q
見学や体験はできますか?
A

はい、時期や作業内容に応じて、無農薬米を栽培している農家の田んぼや米づくりの様子を見学していただくことが可能です。メールか電話(0265-72-6894)で、ご相談ください。電話の場合は18:00以降にご連絡ください。(日中は、農作業している為です。)
実際に田んぼを見ていただくことで、無農薬米農家としてどのような環境で、どのように米を育てているのかを、より具体的に感じていただけます。

無農薬での米づくりは、文章や写真だけでは伝わりにくい部分も多く、田んぼの土の状態や水の管理、稲の育ち方などを実際に見ていただくことで、当農家の考えや取り組みを理解していただけると考えています。

見学や簡単な体験をご希望の場合は、農作業や天候の状況により対応できる時期が限られるため、事前にお問い合わせをお願いいたします。
無農薬米を作る農家として、米づくりの現場をできるだけ正直にお伝えすることも、大切な役割だと考えています。

よくある質問|保存・美味しい食べ方

Q
無農薬米は、普通のスーパーのお米と炊き方が違うのですか?
A

いいえ、炊き方は普通のお米と全く同じです! > 特別な道具や手順は必要ありませんので、ご安心ください。うるち米に関しては籾保管しているお米を籾摺り、精米して、農家直送する新鮮なお米です。今までご購入のお米とは一味違うと実感して頂けると思います。

Q
玄米は白米よりも保存がききますか?
A

はい、玄米の方が白米よりも格段に保存がききます。 お米の表面が「糠層(ぬかそう)」で覆われている玄米は、白米に比べて酸化のスピードが非常にゆっくりです。当農家では、白米でお召し上げりになる場合でも、玄米でご購入頂き、家庭用精米機で、ご自身で精米してお召し上がりになることを、お薦めします。

Q
玄米であれば常温でも長持ちしますか?
A

白米よりは強いですが、やはり「涼しい場所」がベストです。 玄米も「生もの」ですので、高い温度や湿気は苦手です。当農家の全てのお米は、収穫後、保管~出荷までの全ての工程でいかなる薬剤も使っておりません。籾摺り機は籾摺り時に清掃していますが、虫の卵が混入する場合もございます。夏場に常温で放置すると虫が発生する可能性があります。玄米であっても、密閉して冷蔵庫の野菜室や、家の中で最も涼しい場所で保管してください。1カ月以内に召し上がるようお願いいたします。

Q
玄米でまとめ買いをしても大丈夫でしょうか?
A

長期保存をお考えなら、玄米でのご購入がおすすめです。 中西では、玄米でお届けすることも可能です。一度にたくさん購入して、召し上がる分だけ、ご自身で、家庭用精米機などで、その都度精米していただくと、いつでも「つきたて」の新鮮な風味を楽しむことができます。

Q
お米が届いた後、どこに保管するのが一番いいですか?
A

冷蔵庫の「野菜室」での保管が一番のおすすめです。 中西の無農薬米・減農薬米は、鮮度を保つために籾(もみ)の状態で保管し、発送直前に籾摺り・精米を行っています。ご家庭でも15度以下の涼しい場所で保管していただくと、美味しさが長持ちします。それでも、1カ月以内にお召上がり頂くようお願いいたします。

Q
おすすめの保存容器はありますか?
A

密閉できる「ペットボトル」や「ジップ付袋」が便利です。 お米はニオイを吸収しやすい性質があります。冷蔵庫に入れる際は、空気に触れないよう密閉容器に入れることで、冷蔵庫内のニオイ移りを防ぎ、乾燥からもお米を守ることができます。

Q
どのくらいの期間で食べきるのが良いですか?
A

お届けから「1ヶ月以内」を目安にしてください。 当農家のうるち米は籾保管しており、受注後、籾摺りをして、出荷します。当農家の無農薬米・減農約米は鮮度が自慢です。特に精米後はお米の酸化が進みやすいため、美味しく召し上がっていただくために、1ヶ月程度で使い切れる量をご注文いただくのが理想的です。

Q
古代米(黒米など)の賞味期限はどのくらいですか?保存方法も教えてください。
A

古代米(黒米・赤米など)は、白米と同じく鮮度が大切です。特に黒米などは湿気を吸いやすく、カビが発生しやすい性質があるため、密閉容器に入れて冷蔵庫で保管していただくのが一番安心で長持ちします。

賞味期限については、白米に混ぜて炊く場合は数ヶ月経っても食味の変化は感じにくいですが、風味が良いうちに(1〜3ヶ月以内を目安に)お召し上がりいただくのが理想的です。